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白い巨塔 第21話


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【あらすじ】
東(石坂浩二)は、恩讐の彼方で財前(唐沢寿明)の手術を始めた。
だが、開胸した瞬間、東はじめ助手で入った金井(奥田達士)、佃(片岡孝太郎)らは息を飲んだ。
がんはステージIどころか、播種を起こし、胸膜全体に広がっていたのだ。
全身転移と同じであり、原発巣の切除は意味がない。
東は直ちに閉胸にかかった。
東の説明を聞いた又一(西田敏行)は動転した。
同時に鵜飼(伊武雅刀)は、又一に本人告知の可否を相談した。
又一は、財前と杏子(若村麻由美)には知らせないでくれと懇願する。
大学やがんセンターへの影響を心配する鵜飼はその言葉に乗り、東は「財前君ほどの専門家にどうやって隠せると思うのか」と疑念を述べる。
が、又一の希望通り、財前には隠されることとなった。

 助手たちも財前に隠し切れるとは思っていなかった。
佃たちは担当を押し付け合い、結局、柳原(伊藤英明)が引き受けることになった。

 意識の戻った財前は、すぐに金井に手術時間を尋ねた。
金井は、うろたえながらも「2時間50分で完全切除できました」と嘘をつく。
杏子は慌てた金井の態度に違和感を覚える。

 夜になって里見(江口洋介)は東に電話をかけた。
財前の手術の様子を尋ねるためだ。
東は突き放すように、問題ないと言い、切ってしまう。
里見は、その行動から逆に不審を覚えた。

 数週間しても財前は入院したままであった。
国平(及川光博)が上告の件で病室を訪ねて来た。
上告素案文を読もうとするが、手が震え取り落としてしまう。
そこへ、金井と柳原が入って来た。
抗がん剤の点滴である。
薬剤の名を見た財前は、二人を問い詰めた。
重度のがんに処方する抗がん剤である。
金井は「東教授の指示です」とその場をしのいだ。
だが、財前は、自分の身の変調に気が付き始める。
また、国平も、想像以上に財前が重篤であると悟る。

 東が財前の診察を行う。
財前が抗がん剤のことを尋ねるが、東はそつなく、財前を納得させる。
だが、そこへ又一がやって来て、「快気祝いは盛大にやりましょう」とはしゃぎ、柳原まで誘う姿に、財前は自分の病状の重さを確信する。

 その晩、財前は医局に向かい、自分のカルテを探す。
と、棚にない。
柳原に「出しなさい」と命令する。
柳原は、かねて用意の、にせカルテと他人のCT画像を仕方なく財前に見せる。
じっと見ていた財前は「これが僕の肺か」と嘘を見抜き、柳原に資料を突き返して出て行くのだった。
 
 財前は里見に電話をかけた。
里見の病院に向かう途中である。
「君に診察して欲しい」。
びっくりした里見がロビーに迎えに出ると、やつれ切った財前が座っている。
「大丈夫か」と声をかける里見に、財前は「大丈夫じゃないから来たんだ」と苦笑してみせる。

 CT室に入り、財前は里見に、自分が想像した所見を聞かせた。
「脳転移した症状が出ている。
きっと播種か肺内転移でステージIVまでがんが進行しており、胸は開けただけで閉じたのだろう」。
里見はその冷静さに驚きつつ、診察を始めた。
CT画像を見た里見はさらに衝撃を受ける。
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